コウヤマノート

『水の恵み』と『まつぼり風』

2017年2月22日

『水の恵み』と『まつぼり風』
白川中流域にある大津町吹田地区で、人参収穫の様子を見せてもらった。
熊本市および都市圏域の水道水は、ほぼ100%を地下水で賄っているが、白川中流域はその“地下水涵養域”として、永年にわたりとても重要な役割を果たしてきた。
しかしながら、都市化の進展や水田からの転作等により、地下水量に減少傾向が出始めたことから、熊本市長在任中には自治体の境界を越えて、熊本市と菊陽町や大津町との間で協定を結び、転作水田に一定期間水を溜めていただく事業を始めたりもした。両町の協力のおかげで、今では減少傾向は止まりつつある。

この地で収穫された米や人参等の一部は、『水の恵み』というブランドでも販売されているが、それは地下水の恵みをもたらすだけでなく、水を溜めることは土壌の殺菌効果があり、農薬も少なくて済むとのこと。

昨年の熊本地震により、この地の農業施設も被害を受けたと聞いて心配していたが、現在も耕作を続けておられる様子を見て安堵した。

この地には阿蘇方面から白川の上空を通って、常時強い風が吹き付ける。今日も雨交じりの冷たく強い風が吹き下ろしていた。厳しい環境なのかと思いきや「風のおかげで霜が降りることはまずない」とのこと。この風のことを地元では『まつぼり風』と呼ぶ。スマホで検索すると“まつぼり”とは“へそくり”を意味するらしい。

熊本の地下水を育みながら、『まつぼり風』という自然の力に守られているこの地の農業を、これからも応援していきたいと強く思った。
幸山政史の一問一答幸山政史の会

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